ふくのかみとびんぼ神

 

アメーバブログのスピリチュアル部門だったろうか、そういうもののランキングで一位のブログをちらりと拝読したことがある。

結論としては、艶を大切に。肌も床も艶があるほうがいい。出世する人に共通しているのは肌に艶があることという内容だった。

確かにピカピカ清潔にしていたら気持ちがいい。うまくいっている企業の社長はみな肌に艶があったなと思いをめぐらした。

いつの世も致富出世のための教訓は人に好まれるのだなと思った。

江戸時代の致富出世のベストセラー『長者教』を思い出した。

その中に〈ふくのかみ十人御子〉と〈びんぼ神十人御子〉という項目がある。

江戸時代らしい駄洒落がなかなか面白い。

 

ふくのかみ十人御子

たくわえ太郎、たねもち

あさおき二郎、むねきよ

さんよう三郎、かねます

うちゐの四郎、いゑよし

五じやう五郎、なをます

えしやく六郎、ためよし

ありあひ七郎、むねやす

しんしやく八郎、すゑよし

ものこらへ九郎、しげよし

こゝろだて十郎、すゑたか

 

 

びんぼ神十人御子

だてしの太郎

ぶぎやうぎ二郎太郎

ものずきの三郎二郎

人あつめの四郎三郎

女ばうさり五郎四郎

けいづだて六郎太郎

大火たきの七郎二郎

けん物ごのみの八郎三郎

あぢわいぐち九郎太郎

あつぎしの十郎四郎

 

私は、朝早起きすると「あさおき二郎むねきよだねえ」と家族にいったりします。そうすると良いことができたような気持になって、本当に胸が清らかな気分になるから面白い。

また、よく食べるので「あぢわいぐちの九郎太郎だねえ」も使う。少し楽しい気持ちになりつつも食べすぎを防止できる。

 

致富出世を著した本を実践したからといって皆が幸せになるわけではない。

お金に不自由ない人でも様々な理由で絶望する。しかも、金銭的に恵まれていると絶望に気付きにくい。無気力や嫉妬、攻撃性であらわれたりする。


その人にとっての幸せとはなにかということとお金のバランスは、世の中の価値観が自分の価値観にすり替わっていたりすると、その呪縛から自分を救い出すことから始めないと雁字搦めになってしまう。

 

私は普通の男性より稼いでいる時期があったが、多忙で、しだいに無気力になっていった。

結局のところ、私の場合は、お金が増えても精神的満足は得られなかった。


しばらくして、占星術に出会い読み解くことで、自分がどういう人間なのか理解していき、次第に生きる気力が湧いて、顔つきも変わった。

その人なりのふくのかみ十人御子がいて、びんぼ神十人御子がいるのだと思う


占星術は、時期やお金をどうやったら儲けられるか等もみることはできるけれど、更に進み自分の本質を理解することで 人生に調和をうみだす力があると信じている。